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2022/06/27
その他
水の呼吸
石典石材の川上です。
少し間が空いてしまいました、久しぶりのブログ更新です。
皆さん、お墓のことを調べているときに「吸水率」という言葉を目にする事が割とあるのではないかと思います。
「吸水率」とは、その石種がどれだけ水を吸いやすいかという部分で、数値が低いほど水を吸いにくいという事になります。
水を吸いにくいという事は石の密度が高く、風化や変色などに強い石という事に繋がります。
例えば上の画像、2段になっている上と下で色が違います。
一見、違う石かと思いますが、これは下が水を吸って色が濃くなっていて、上が乾いている本来の色味になっています。
よく見ると2段になっている左側の縦長の石も下3分の2くらいは色が濃く、残りは色が薄くなってます。
吸水率が高いと、このように水を吸ってしまい、もし鉄分を含んでいる部分があった場合、サビが発生する事もあります。
ただし、吸水率が高いから一概に悪いかというと難しいところで、吸水率が高くても水捌けが良い石種もあります。
つまり、吸ってしまった水がいつまでも残り続けていると風化や劣化の原因になり得るという事です。
冬場に石が吸った水が表面近くで凍った場合、膨張する事で石にヒビや割れが起こることもあります。
墓石として使用される石種は基本的には耐久性に優れたものが多いですが、ただ安価だからお得だと思って選んでしまいますと、後々のメンテナンスで困ることもありますので、コストパフォーマンスのバランスは是非石材店にご相談頂ければと思います。
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